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(2013)
浴場は大浴場と露天風呂があり、時間で男女が入れ替わる。目に効能があるとされる源泉100%かけ流しの極上温泉は、そのままの「ぬる湯」と加熱した「あつ湯」でこころゆくまで堪能できる。
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大浴場には石造りの2つの湯船がある。大きな湯船にはぬるい源泉がそのまま注がれ、体感温度は34~35℃ぐらい。また小さな湯船には加温された源泉が注がれ、適温(42℃前後)に設定されている。交互に出入りするのが貝掛流。時間を忘れ、体に負担をかけることなく長湯できるのは嬉しい。
貝掛温泉は昔より眼病に効果があるとされてきた温泉である。一般的な温泉に比べ、含まれる「ホウ酸」の量が多い。事実、明治時代には「快眼水」という目薬として販売されていたという。
ぬる湯の温泉湯口から流れる温泉を手のひらに溜め、眼を開いて優しく濯ぐように眼を洗うことが貝掛の眼の湯治。存分に天然の目薬を眼に染み込ませた。これでドライアイが改善されれば万々歳なのだが…。
ぬる湯でまったりしていると体に細かな気胞が纏わりつく。温泉に含まれる二酸化炭素だろう。泉温は低いために発散せず残っているようだ。温泉の快適さに加え、スノーボードの疲れもあり、この極楽世界の中では意識など無抵抗な存在。何も考えず思考停止…
ふと気がつくと頭が垂れ、片鼻がお湯につかり、鼻から温泉を飲んでしまった。危ない危ない…瞬間的とはいえ、確実に落ちている。温泉で溺れ死ぬなんて、シャレにもならない(苦笑)
でも、この瞬間が本当に気持ちがいいのだ。とにかくこの温度が絶妙なのである。この温度で湧き出ること自体に意味がある。そうとしか思えないほど心地よい。浴場入口に掲げられている「悦道大山」の言葉ではないが、「大きな山のような悦楽への道(※勝手にこう解釈しているが…)」そのもの。極楽の湯浴みがここにある。
ちなみに風呂は毎日換水と清掃を行っている。かけ流しだから換水と清掃をしなくても良いということはない。かけ流しを守る(レジオネラ菌を出さぬ)ためにはこまめな清掃は必要なのである。
それにしても投入される源泉の量が半端ではない。その豊富な湯量には驚くばかり。ちなみに男湯と女湯は時間による入替制。両方の湯を楽しめるのは嬉しい。
男性利用時間 10:30~19:30
女性利用時間 19:30~9:30
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大きな岩で囲まれた露天風呂には大きな提灯がとても良く似合う。温泉情緒は抜群。凛とした冷たい空気があたりを包む中、ゆらゆらと陽炎のように立ち昇る湯気が何とも言えぬ情景を映し出す。
耳に届くは温泉の水音のみ。雪国でしか味わえない至極の時間である。その時間を過ごせるのは幸せと言う言葉しか見当たらない。これだから秘湯めぐりはやめられない。
広い湯船は非加熱の源泉が豪快にジャブジャブと注がれ、小さい湯船は加熱した源泉が注がれる。広い方が断然気持ちが良いが、冬季はちょっと寒い。交互に入るがベストだと感じた。
男性利用時間 10:30~19:30
女性利用時間 19:30~9:30
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大浴場①と同様に、石造りの大浴場には2つの湯船がある。大きな湯船は源泉がそのまま注がれ、温度はぬるい。小さな湯船は加温され、適温からやや熱め(42℃前後)に設定されている。体に負担をかけることなく長湯できるのは嬉しい。
この温泉は明治には目薬として実際に販売された温泉。ドライアイ持ちの私にはまさにうってつけ。ぬる湯の湯口から流れる新鮮な源泉で、優しく目を洗った。本当に気持ちがいい。できればこの温泉ごと持ち帰りたい気分だ。
大浴場①②は時間によって男女入替制。洗い場の広さは違うが、湯船の広さに関しては変わらない。男性の場合、夕食後はチェックアウトまで②の大浴場になるので、実際この大浴場②を利用することが多い。
女性利用時間 10:30~19:30
男性利用時間 19:30~9:30
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湯船はひとつで全体的にコンパクトサイズ。加熱した源泉が注がれているが、露天風呂①の加温浴槽よりサイズが広いため、あまり熱くなく、ほどよく適温を保っている。残雪が残る凛とした冷たい空気と、ゆらゆらと陽炎のように立ち昇る湯気が何とも言えぬ情景である。
そして夜、湯船を囲む大きな岩がシルエットとして暗闇に浮かび、ほのかに灯る提灯の灯火が幽玄の世界を映し出す。耳に聞こえるは規則正しく奏でる湯の音のみ。雪国でしか味わえない至極の時間が流れる。
女性利用時間 10:30~19:30
男性利用時間 19:30~9:30