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(2013)
貝掛温泉は奥湯沢に佇む秘湯の宿。外観はゆったりとした庄屋造り、玄関棟はクラシックモダン、明治二年築の本館は木の温もりと重厚感を随所に感じられるノスタルジック空間が広がる。違いの分かる大人の宿。それ以上でもそれ以下でもない。ちょっと格好つけてみたが、そんな宿である。
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ここ3年ほど、毎年冬から春にかけての時期に利用している貝掛温泉。今年の訪問は4月の始め。雪は溶け始め、寒さもあまり感じられない。春の足音を感じながら宿に向かった。
雪のない橋を渡ると、覚えのある庄屋造りが目に飛び込んでくる。国道から僅かしか離れてないが、相も変わらず秘湯情緒は抜群だ。宿の敷地に入ると早速案内係の人が声をかけてくれた。「遠いところありがとうございます。御荷物はございますか?」昨年同様にハキハキとした応対である。
館内は昨年と変わらず、庄屋造りの和空間が広がり、米俵が圧倒的な存在感を放っている。これぞ米処新潟のシンボルといっても過言ではない。宿で使用する絶品コシヒカリは契約農家から取り寄せているのだ。
壁にも相変わらずかんじきや藁細工の雪国らしい装備品が吊るされ、囲炉裏と新潟の地酒を並べる陳列棚が出迎えてくれる。変わらぬ秘湯オーラ。レトロモダンの上質な「大人の秘湯宿」の雰囲気が心地よい。
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チェックインをすると、「またご利用いただきまして、ありがとうございます」との声に、宿の顧客リストに載っていることを実感する。囲炉裏でメグスリノキ茶と笹団子のサービスをいただいた後、お部屋までご案な~い。
途中、丁寧に施設の説明をしてくれるが、「あっ分かっているので大丈夫ですよ…」と、三度目となると勝手知ったる他人の家のような感じ。自分にとっての常連宿なんだなと、ちょっと嬉しく思える。
さて、今回はどんな部屋だろうな…。
案内された部屋は前回の部屋と廊下を挟んで斜向かい、新館二階のトイレと洗面台のある10帖の和室。ひとりで使うに充分の広さである。早めにスキー場を出たので、部屋に入ったのが15:30。夕食を19:00にしてもらったので、たっぷりと温泉を楽しめる。
過去二回の利用で悟ったこの宿の楽しみ方、それは最大限温泉に長湯すること。夕食ギリギリまで至福の温泉時間を過ごそうではないか!
19:00になり夕食。細かな献立の違いはあれど、やはり新潟の地酒と料理の相性は抜群。ほろ酔い気分で食べた南魚沼塩沢産のコシヒカリは、変わらず絶品。別注文で山菜天麩羅も頼んでいたので、幸せいっぱい、腹いっぱい。この上ない幸福感に包まれた。
部屋に戻り、今年も売店で買ったコシヒカリソフトクリーム食べる。昨年は不覚にも寝落ちしたが、今年は気合いが違う。少しの休憩の後、入替になった大浴場へ向かう。中に入ると誰もいない貸切状態に、日付が変わるまで温泉を堪能した。
そして朝。5時過ぎに布団から這い出して温泉に行く。さすがにこの時間はまだ誰もいないと思ったら、すでに先客がいた。「負けた…」勝敗ではないけど、なんだか悔しい。ついウトウトしながら温泉に入っていたら、もう朝飯の時間に…
そして朝食はやはり美味い。禁断の「のどぐろごはん」でまず一杯。「とろろごはん」で二杯。そして「温泉玉子ごはん」で禁断の三杯。もう知らねぇ~。分かっているけど止まらない。
食後、毎度ながら名残を惜しみつつチェックアウト。今まで多くの温泉宿を利用しているが、3年連続で訪れた宿はここ貝掛温泉しかない。また来年もくるだろうな…いやきっと来るぞ!この宿にくることは、自分にとっては重要イベントになりつつあるようだ。
(2015.9 更新)
住所 | 新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686 | TEL | 025-788-9911 |
URL | http://www.kaikake.jp | IN:OUT | 14:00 : 10:30 |
宿泊料金 | 14,850円~ [2名利用1人料金] | 立寄入浴 | 10:30~15:00 (14時受付終了) [平日1000円 土日祝1200円] |
客室数 | 和室 28 | 食事場所 | 食事処 |
駐車場 | あり | 送迎 | 貝掛温泉前バス停まで送迎あり |
主な泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 大浴場・露天風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |