宮城は仙台の奥座敷と呼ばれる秋保・作並温泉をはじめ、県北には鳴子・栗駒温泉、県南にも遠刈田温泉など宮城蔵王周辺に温泉が点在する。仙台周辺は大きな旅館が軒を連ねるが、県北・県南は素朴な湯治場の情景を残す宿もある。多面性があるのも宮城の温泉の魅力だ。
宮城の名物(食材・料理)
仙台牛、金華豚、金華サバ、サンマ、フカヒレ、牡蠣、ひとめぼれ・ササニシキ(米)、浦霞(地酒)、一ノ蔵(地酒)、仙台味噌、牛タン、笹かまぼこ、白石温麺、ずんだ餅など。
温泉リスト
仙台・秋保・松島 周辺
杜の都仙台は人口100万を超える東北最大の都市。仙台駅周辺には温泉を引くビジネスホテルがあり、街中だけに利便性はよくリーズナブル。ビジネス・観光に最適。
古墳時代には存在が知られたとされる。名取御湯と呼ばれ、日本三御湯のひとつに数えられた。江戸時代には仙台伊達藩の湯治場として利用された。
奈良時代に行基による発見とされ、源頼朝が奥州征伐時に利用したという。江戸時代以降、開発が進み、昭和60年には年間60万人を超え「仙台の奥座敷」と呼ばれた。
日本三景のひとつ松島は絶景と海の幸が人気の観光地。2008年に温泉掘削に成功して温泉供給が始まった。
鳴子 周辺
平安時代に温泉が湧出。源義経の子供の産湯に使われ、「啼き子」が名の由来という。奥州三名湯に数えられ、こけしの産地としても有名。
奈良時代に発見されたとされる。江戸時代には仙台藩の藩主専用の御殿湯も置かれた。個性的な温泉が多く湧き出す。
平安時代に開湯。住宅街のあるために、近くの鳴子温泉とは対照的に静かな雰囲気が漂う。
江戸時代に開湯。鳴子温泉郷の西の玄関口にあり、アルカリ性のぬるりとした湯は「ウナギ湯」として親しまれる。鳴子峡の景観が人気の観光スポット。
鬼首の名は坂上田村麻呂によるものとされ、江戸時代は湯治場として利用された。間欠泉やいくつもの地獄地帯が点在し、鬼首地熱発電所がある。
宮城蔵王・白石 周辺
江戸時代に開湯。かつて湯刈田と呼ばれ、湯治場として賑った。蔵王高原やスキー場ににも近く、レジャー・観光に便利。
室町時代に里人が草刈りをする途中で鎌の先で温泉を掘り当てたとされる。静かな湯治場の情景を今に伝える。
室町時代に発見。アオヌキの根元から温泉が湧き出したことから青根温泉と呼ばれる。江戸時代には仙台伊達藩の湯治場として、伊達政宗も利用した。
江戸時代末期、手負いの鹿が傷を癒やす姿から発見されたという。「峩々」とは、際立って険しい荒々しくごつごつしているという意味である。