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貝掛温泉の食事は朝夕ともに食事処「白雲」でいただく(グループの場合は別室座敷)。魅惑の新潟の地酒、契約農家から仕入れた最高級の南魚沼塩沢産コシヒカリをはじめ、山菜や川魚などを中心とした地産地消の料理がテーブルを飾る。
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食事処「白雲」の入口には新潟の地酒が飾られ、どれにしようかと、つい見入ってしまう。右側には囲炉裏があり、夕食前には炭火で焼く岩魚が見られる。中は椅子とテーブルの和モダン調で、小上がり式の座敷にも椅子・テーブルが置かれる。
料理は秘湯の宿らしい、山の幸を中心とした郷土色豊かな会席料理。山の宿でも海鮮(海水魚の刺身)がでる宿もあるが、お造りが紅鱒(魚沼サーモン)と岩魚(別注文)という点がとてもいい。紅鱒もそうだが、薬膳粥のように「眼」に配慮した献立が、オリジナリティーを感じさせる。宿の特長を生かしたユニークな料理の切り口といえる。
毎度毎度ながら、新潟の食材や郷土料理にはとても食欲をそそられる。例えば、鮭の鼻先の軟骨部分の氷頭膾霙和え。これは正月の祝い膳で食べられる郷土料理だが、コリコリとした食感の珍味であり、ロビーにある囲炉裏でじっくりと焼かれた岩魚の塩焼きは、骨まで軟らかい。頭は煎餅のように香ばしく、頭から丸かじりできる。川魚好きとしてはこれは堪らない。
そして別注文の「岩魚のお造り」。新鮮な瑞々しい白身、ほのかに甘い繊細な風味は、山でしか味わえない特権。造りに塩焼き、まさに岩魚づくしを堪能する。
山菜好きに川魚好き、秘湯マニアでスノーボーダー。嗜好はまるで山男だが、ヒゲ面ではないことを断っておく…( ̄∇ ̄;)
とにかく「米」が美味い。美味いというだけではない。甘みと旨味が米粒からあふれだし、芳醇な香りが鼻から抜ける。おかずがなくても何杯でも食べられそうだ。南魚沼でも一番といわれる塩沢地区のコシヒカリを契約農家から直接仕入たお米は相変わらず絶品。案の定、お櫃にあるご飯は全部食べつくしてしまう。
やはり新潟に来たら、美味い地酒を楽しみたい。前回は「白の上善如水」を頼んだが、今回は「久保田千寿」をオーダー。淡麗ですっきりとした風味は料理との相性も抜群。普段からアルコールを嗜むことは少ないが、美味い料理が味わえる温泉宿にいるときは例外。下戸は下戸らしく、ちびちび酒と料理のハーモニーを楽しんだ。
それにしても郷土色あふれる料理と地酒との相性は抜群。料理と酒が喧嘩をしない。相乗効果で単独の味よりも格段に美味くなる。日本酒の包容力、米のチカラは本当に凄い。毎年の冬の楽しみ。来年もぜひ味わいたい。
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朝食は温泉宿らしい温かな和朝食。のどぐろの干物、ぜんまいと車麩の煮物、ひじき・にんじん・大豆のおから和え、茶葉あんかけ豆腐、温泉玉子、とろろ、絶品味噌汁、サラダなど、極上コシヒカリを美味しく食べるための献立が並んでいる。
今回のイチ押しも、やはりのどぐろの干物。これをサッと火で炙り、アツアツの状態でご飯にのせれば、禁断の「のどぐろごはん」の完成である。これを楽しみに貝掛温泉に来ているといっても過言はない。それほど美味いのだ!
行儀は悪いかもしれないが、これが昏倒しそうなほど絶品。この一杯目を皮切りに、二杯目はダシのきいた「とろろ」、軽く盛った三杯目は温泉玉子をのせて、お櫃はカラの完食。これにダシの効いた絶品の「味噌汁」と漬物があるのだから、もっと食べられることはできるが、これ以上はデブへの道。いや現在進行形でデブりつつあるが、さすがにあきまへんわ…。
それにしても朝メシが本当に美味い。今まで多くの温泉宿に泊まったが、朝メシが美味い宿にハズレはない。今回も「のどぐろごはん」に出会えて嬉しい。次回もぜひお会いしたいものだ。