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(2015)
浴場は内風呂のみ。滾々と湧き出る山のいで湯。そんな表現がぴったりとくるように、湯口パイプから注がれる温泉は加水・加温のない源泉100%かけ流し。塩素消毒もなく、ピュアな湯沢の湯をじっくり堪能できることが素晴らしい。
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内風呂は御影石とタイルの素朴な造り。他の湯沢にある共同浴場に比べ、観光色はなく、地元密着型の実用的な印象。洗い場はシャワーはなくカランのみ。しかしシャンプーやボディソープを備えているので、スキー帰りなどの立寄り客への配慮も感じられる。
泉質は無色透明でゆで玉子のような香りがする単純硫黄泉。硫化水素型のように強い硫黄臭ではなく、少し控えめな優しい芳香が鼻腔をすり抜ける。
肌の感触は「柔らかい」のひとこと。お湯は少々(日によってかなり)熱めだが、その熱さを柔らかさが緩和している。一般的に塩素消毒のある温泉は皮膚に微妙な刺激(かゆさやピリピリ感)があるが、それも当然ながら感じない。近年入浴した「単純硫黄泉」の中でも、確実に三本の指に入るだろう。
衛生管理やレジオネラ菌対策のため、新潟県の公衆浴場条例は塩素消毒を定めている。その中で温泉の湯質を守るためには陰ながらの努力も必要で、営業終了後に毎日浴槽を塩素消毒を行い衛生管理を行っている。(そのかわり温泉への塩素添加はない)
条例(衛生管理)を守るために、単に温泉水を塩素消毒する施設も多いが、日々の努力でそれをしない「山の湯」の姿勢には頭が下がる思い。管理人の方と、地元のみなさんに感謝しつつ利用したい。