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(2014)
浴場は素朴な内風呂のみだが、温泉利用は源泉100%かけ流し。塩素消毒もなく、温泉本来の湯を楽しむことができる。
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内風呂は素朴で清潔感のあるタイル造り。湯沢にある他の共同浴場のような観光色はないが、弱い硫黄臭をもつ無色透明の源泉がパイプから贅沢に注がれている。洗い場はシャワーはなくカランのみ。しかし親切にシャンプーやボディソープを備え、スキー帰りなどの立寄り客に配慮している。
温泉の感触を表現すると「柔らかい」のひとことに尽きる。お湯は少々熱めだが、その熱さをまるで感じさせない柔らかさがある。塩素消毒された温泉は皮膚に微妙な刺激(かゆさやピリピリ感)があるが、それも当然ながら感じない。
近年入浴した「単純硫黄泉」の中でも「三本の指に入るのではないだろうか」と感じるほどの素晴らしい温泉である。
ちなみに衛生管理やレジオネラ菌対策のため、新潟県の公衆浴場条例は塩素消毒を定めている。その中で温泉の湯質を守るためには陰ながらの努力も必要で、営業終了後に毎日浴槽を塩素消毒を行い衛生管理を行っている。(そのかわり温泉への塩素添加はない)
条例(衛生管理)を守るために、単に温泉水を塩素消毒する施設も多いが、日々の努力でそれをしない「山の湯」の姿勢には頭が下がる思いである。管理人の方と、地元のみなさんに感謝しつつ利用したい。