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(2008)
浴場は法師乃湯・玉城乃湯・長寿乃湯がある。法師乃湯と玉城乃湯(内風呂)では圧倒的な木の存在感に目を見張る。露天風呂にも巨石が置かれるところが温泉にかける意気込みが伝わってくる。
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法師乃湯は4坪ほどの広さの浴槽が4つ並んでいる長寿館の代名詞の大浴場。建物は明治28年完成の和洋折衷の鹿鳴館風の造りで、浴槽の下には玉砂利を敷き、源泉はポコポコと浴槽直下から湧出する足元湧出泉である。
湧き出す源泉の湯温は程よくぬるめ。そして木の湯口からも足元以外から湧出した源泉を給湯している。浴槽は適温に保たれているので、体に負担をかけることなく長湯ができる。4つの浴槽の内、奥の2つはぬるめ(38~39℃)、手前の2つはやや熱め(41℃程度)で、「玉城乃湯」と比べると湯の感触が違って感じられる。
生まれたての温泉のためか、肌にピリピリと若干の刺激がある。鼻に感じる臭いもぬるめの方は水の生々しい臭いがするのに対し、熱めの方は非常に微かながら鉱物臭のような臭いが感じられる。
夜間の入浴もまた格別の情緒がある。薄暗くほのかな明かりの中に大きな浴槽が浮かび上がる。足元に湧き出る温泉を感じながらの入浴は正に至高の極みそのもの。正真正銘の極上の湯浴みが楽しめる浴槽のひとつであると同時に、関東随一と表現することができるほど素晴らしい。(女性専用時間あり)
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玉城乃湯は建物・浴室も新しく、檜の香りが脱衣所や浴室に満ちあふれている。浴槽、床、天井と圧倒的な量の檜が使われていることに目を見張る。5坪ほどの大きさの檜造りの浴槽の底には玉砂利を敷き詰め、無色透明な湯がなみなみと注がれている。
また巨大な檜の梁がとても特徴的で、まさに檜御殿風呂と形容できるほどの気品と雄大さが同居する内風呂と表現できる。
湯に浸かりながら天井を見上げると、その雄大さが一層感じられる。また洗い場も湯治場風の趣のある造りで、この「玉城乃湯」の雰囲気に華を添えている。この「玉城乃湯」は、長寿の湯から引湯する「寿の湯源泉」と「官行の湯源泉」との2本の異なる源泉を使用してる。
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玉城乃湯の野天風呂は、巨石を積み上げた趣ある造り。近くには水車小屋も見え、全体的に緑に囲まれ、文字通り野天風呂にふさわしい雰囲気が漂っている。
このような上品で清潔感のある野天風呂はなかなかあるものではない。宿の品位が垣間見える。注ちなみに、注がれる「官行の湯源泉」は湧出温度が低いため、利用に際しては加温を行っている。