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長寿館の部屋タイプは基本的に和室。客室棟は本館・別館・法隆殿・薫山荘(特別室あり)に分かれる。本館(明治8年築)と別館(昭和15年築)は国登録有形文化財に指定され、レトロ情緒にあふれる。
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今回宿泊した部屋は、昭和十五年に建てられた別館。広縁のある本間(8帖)と次の間(4帖)がある和室。昔の日本建築らしく、静かで落ち着きのある部屋である。広縁からは川を挟んで本館や浴場を見渡せる。その光景は非日常そのもの。広縁に腰掛けているだけで、こころから癒やされる。
さすがに古い木造建築なので壁はさほど厚くはない。隣の部屋の話し声や笑い声がこもごもと聞こえ、夜になると川のせせらぎまでもよく聞こえる。話し声は夜には静かになるし、せせらぎはちょっとしたスリーピングメロディ。
食事は部屋出しのため、必然的にコタツでの食事になる。この感覚はちょっと懐かしい。ふと子供の頃の記憶が蘇ってくる。そういえばコタツでメシを食べたのはいつ以来だろう。なんかいいな、古い和室にコタツって…。年とったら、古民家をリフォームして住んでみたくなった。
ちなみに利用した五号室は、昭和三十七年に俳優三國連太郎が利用した部屋。五十年も前にスーさん(釣りバカ日誌ねっ)が泊まったのかと思うと感慨深い。歴史の積み重ねというか、本当に長寿館は奥が深い。