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夕食は仄かな明かりが灯る和モダンスタイルの食事処、朝食は会食場でのブッフェスタイルのバイキングをいただく。食材は地産地消、調味料にもこだわり、分かる人には分かる料理である。
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夕食は最初からテーブルの上に料理は置かず、順次料理が運ばれてくる。熱いものは熱く、冷たいものは冷たく提供することが徹底されているようで、揚げ物や茶碗蒸しは熱く、刺身は冷たい。料理を美味しい状態で食することができる。
料理の素材に関しては海と山に囲まれた新潟らしい海の幸と山の幸の双方が使われ、地元の食材に厳選された調味料、そして調理法までにこだわりが見える。美味しいことに加え、伝統的な調理法の中にも創作的な新しさを感じさせる。
ちなみに個人的にもっとも気に入ったのは味噌汁。その出汁の濃さに本当に驚いた。化学調味料を使わず、素材と本物の調味料で仕上げている。本物の旨さというのはこういうものなのだろうと、思わずおかわりをしてしまったほどである。
コーヒーに例えるなら、エスプレッソみたいなものだろうか。量は少ないが旨味が凝縮された濃厚な味わいがとても印象に残った。
それにしても食に対する情報公開の徹底ぶりには感心させられる。素材や調味料に至るまで「安心安全のかたまり」と表現しても過言ではない。加えて伝統的な調理法を守る姿勢にも好感が持てる。
高級食材や特殊食材を使った料理ではないが、「料理に対する想い」がひしひしと伝わってくる。まさに「料理の本質」を突いている思いがした。
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朝食バイキングには地場食材をふんだんに盛り込んだ、ほのぼのとする献立が並んでいる。大きなホテルのように献立の数は多くはないが、一品一品味わいながら食べると、このバイキングの贅沢さが分かってくる。
地元の野菜、地元の味噌、地元の醤油、そして地野菜で作った自家製漬物。そう思うだけで、より美味しく南魚沼産コシヒカリを食べられることに疑う余地はない。