白旗の湯は草津温泉を代表する共同浴場。湯畑に隣接する白旗源泉から引湯(ほんの10メートルほど)する。明治までは「御座の湯」と呼ばれていたが、源頼朝が荒れた白旗源泉を改修(1193年)したことにちなみ、白旗の湯と呼ばれるようになった。(白旗は源氏の旗)
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白旗の湯の魅力といえば、なんといってもその立地のよさ。多くの観光客が集まる湯畑のすぐ前にあるということもあり、草津を代表する共同浴場といっても過言ではない。
事実、数ある共同浴場の中で最も情緒にあふれ、湛えられる温泉は人気の高いにごり湯である。そう、この「にごり湯」がポイント。草津温泉の中でもにごり湯なのは白旗源泉を引湯する施設しかない。
そう、様々な諸条件を満たしているのが、この白旗の湯なのである。
とはいうものの、多くの人が往来する前で、建物内とはいえちょっと裸になるのは苦手…という人もいるだろう。そのような人は、2013年に再現された「御座之湯」を利用するのもいいだろう。(源泉は白旗源泉ではないが…)
苦手だけど…それでも利用したい! という方は、夜の入浴がおすすめ。通行人は少なくなるし、利用者そのものも少なくなる。ただ貴重品の管理だけは万全に!
かつては全ての共同浴場が利用できたが、現在観光客に開放されているのは「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の三軒のみ。共同浴場は草津のみなさんの善意で無料解放していただいている施設。ぜひともマナーを遵守して(道徳観をもって)利用したい。
(2017.2 更新)
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白旗源泉は源頼朝によって整備された源泉という伝説があり、白旗の名も源氏の旗色にちなんでいる。源泉中央部には沈んだ木枠が見られるが、その木枠はもともとの旧源泉であるといわれている。
湯畑に隣接し、泉質は同じ酸性泉であるものの、湯畑の湯は湯の華採取と湯樋により、硫黄の香りが少なく熟成された柔らかな湯であることに対し、白旗の湯は湧き出た湯がそのまま配湯され、硫黄の存在を強く感じられるフレッシュだけど丸い感触がある。
白旗源泉の湯を愉しめる施設はかなり少ない(共同浴場では白旗の湯のみ)が、その違いを肌で体感するのことも湯めぐりの楽しみである。
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津 | TEL | 0279-88-0800 [草津温泉観光協会] |
URL | http://www.kusatsu-onsen.ne.jp/ [草津温泉観光協会] |
営業時間 | 5:00~23:00 [無料] |
駐車場 | なし (近くの有料駐車場を利用) | 定休日 | - |
主な泉質 | 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |