御座之湯は江戸時代にあった「御座の湯(現在の白旗の湯)」を再建した日帰り温泉。まるで御殿のように重厚な木造建築は昔の湯治文化を再現。湯畑とともに、新しい草津温泉のシンボルになっている。
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9年ぶりに訪れた草津温泉。その中で最も驚いたことが、白旗源泉周辺の光景。当時は駐車場だった場所に、今では「どぉ~ん」と御座之湯が建っている。
立派すぎるぐらい立派な外観は、まるで芝居小屋、いや御殿のような「お大名」的な佇まい。料金は600円とちょっと高いか…と思ったが、館内の雰囲気が気になり、利用せずにはいられない。
そこで知ったのが「三湯めぐり手形」の存在。
どんなものかというと、御座之湯・大滝乃湯・西の河原露天風呂を、それぞれ一回ずつ利用できる無期限の手形で、通常2,100円かかるところ、1,600円と500円も割引になるもの。
むむっ、一日ですべて利用できるかわからないが、次回の楽しみにとっておけるじゃないか…と数秒の間、脳裏を駆けめぐったが、ここは買いの一手。よし買ったろうじゃん!
そんな決意を秘め、敷居をまたいだ館内もまた凄かった。
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受付はまるでホテルのフロントのような趣き。圧倒的な木の存在が清潔さと重厚さを醸し出し、檜の心地よい香りが鼻腔をすり抜ける。こ、これは…アトラクション、いや木の家の展示場じゃないか。
ログハウスが好きな自分にとって、まさにハードヒット!
こころ躍らせ「三湯めぐり手形」を購入。受付(番台)前にある貴重品ボックスに財布等を入れ、木之湯(この日は男湯)に突撃すると、嬉しいことに独泉ときたもんだ。
浴場は広く開放的。湯船は2つあり、それぞれ異なる源泉(湯畑・万代鉱)が注がれている。幸運なことに数十分もの間、この湯を独り占め。こんな幸せな時間は滅多にない。今年はいいことがありそうだ!
温泉を堪能した後は、まるで回廊のような緩やかな螺旋階段の先にある何十帖あろうかと思われる大広間(湯原之間)で暫しの休憩。畳以外何もない空間だが、それぞれが思い思いの場所でゴロンと寛いでいる。
この緩やかに流れる時間こそ、最上の癒しといえるのではないだろうか。
休憩中、白旗源泉の真ん前にあって、かつての「御座之湯」を再建したのなら、白旗源泉を引湯すべきなのでは…と思ったが、湧出量がさほど多くない白旗源泉に余剰はないだろうし、それを引湯できるのは限られた老舗宿だけ。
とはいえ、結果的に近場で湯畑・白旗(白旗の湯)・地蔵(地蔵の湯)・万代鉱の各源泉を愉しむことができるのは嬉しい限り。今度草津に訪れたならば、白旗の湯と地蔵の湯と同じように、また利用したい。
ちなみに冒頭、最も驚いたことが白旗源泉周辺の光景と書いたが、次に驚いたのはセブンイレブンの存在。すっごい便利。飲み物やお菓子を買いにかなり利用しましたがな!
(2017.3 更新)
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津421 | TEL | 0279-88-9000 |
URL | http://www.gozanoyu.com/ | 営業時間 | 7:00~21:00(4月~11月) 8:00~21:00(12月~3月) 大人600円 子供300円 |
駐車場 | なし (近くの有料駐車場を利用) | 定休日 | - |
主な泉質 | 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) 酸性-塩化物・硫酸塩温泉 |
温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂(木之湯・石之湯) | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |