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浴場は酸ヶ湯温泉の代名詞的存在であるヒバ千人風呂のほかに、宿泊者専用の玉の湯(内風呂)がある。ヒバ千人風呂は東北の湯治文化を今に伝える男女混浴の名物風呂。ぜひともマナーを守って利用したい。
総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」の広さは約80坪。まるで体育館のようなスケールの大きい大浴場である。「熱湯」「四分六分湯」「冷湯」「滝湯」と4つの浴槽があり、湯治目的の人が大勢入浴している。実際に入浴してみると、体の芯に働きかけてくる感覚があり、もの凄いパワーを感じる。
秘湯という立地条件なのだが、とにかく大人気である。人が多く、もう少し静かに入浴したいと感じたのが本音のところだ。(都内の人気日帰り施設ほどひどくはないが)
浴槽はどれも源泉100%かけ流しの温泉で、硫黄臭と酸性臭が漂う。さほど差は感じないが、それぞれの浴槽には違った源泉からの湯が注がれている。
混浴(女性専用時間も設けられている)なので「熱湯」には浴槽の真ん中にロープが張られ、男女の境界線がある。以前は境界線はなかったそうだが、耳の痛いことに男性客のマナーが悪く、混浴という入浴スタイルの伝統を残すための苦肉の策だそうだ。ジロジロ見ない大人のマナーを守り利用したい。
この温泉は飲泉ができるので少し飲んでみると激烈に酸っぱい味がする。水で薄めないととても飲めない。少し飲んだだけで歯がジャギジャギになるほど酸度が強い(歯の表面を溶かしている)ので注意が必要だ。
宿泊者専用の小さな内風呂。入浴者も少ないので酸ヶ湯の湯をゆっくりじっくりと堪能することができる。酸性の湯のため石鹸は泡立たないが、シャワーやシャンプーも完備。ヒバ千人風呂とはまた違う形で酸ヶ湯の湯を楽しめる。