鹿の湯は那須湯本温泉のシンボル的存在の共同浴場。現在の佇まいは明治まで遡り、程よく鄙びた情景は抜群の温泉情緒を物語る。周辺の宿泊客をはじめ、多くの利用客で賑わいをみせる。
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那須(湯本)温泉といえば、多くの人が「鹿の湯」を思い浮かべる。事実、温泉神社手前に佇む「鹿の湯」を中心に、旅館や民宿をはじめ、物販店・飲食店が点在し、素朴な温泉街を形成する。
ようするに扇の要、今風にいえば「センター」というところ(AKBかい!)
「鹿の湯」なしに那須(湯本)温泉を語ることはできないのだ。
日帰り専門のため、有料・無料の休憩室がある他は至ってシンプル。飲料の自動販売機と大小の有料ロッカーがある程度。ちなみに浴場の脱衣所は棚とカゴだけなので、財布や車のキーなどの貴重品は有料ロッカーに入れる。備えあれば憂いなし。
源泉は「鹿の湯」「行人の湯」「御所の湯」の3つあり、「鹿の湯」「行人の湯」の混合泉を鹿の湯と近隣の旅館で使用し、「御所の湯」は宿泊者限定の共同浴場「滝の湯」で使われているそうだ。
源泉はすべて自然湧出泉。加水や加温なしの源泉100%かけ流しで、直接湯船に注がれる。だから熱い。(打たせ湯は湯を一時溜めることで温度を下げる)
では温度調整はどうするのかというと、注湯量を調整することで管理。定期的に湯守(お湯の管理人)が温度計片手にやってきて、表示温度になるようにそれぞれの湯船をチェックするという超アナログ志向。
でもこれがいい。この時代に逆行する手法こそ、湯治場の原風景そのものなのだ!
台風が迫りくる10月下旬の週末、久しぶりに那須湯本温泉の「鹿の湯」を訪れた。鼻腔をすり抜ける力強い硫黄の香り、強酸性でありながら滑らかな肌触り。存分に乳白色のにごり湯を源泉かけ流しで堪能した。
温泉に目覚めた原点のひとつが、この「鹿の湯」の体験。通い始めて15年になるが、ホントにいい湯だ。どこでもドアがあったら毎日でも通いたい!
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このページを制作する直前まで、鹿の湯に訪れたのは三年ぶりだと思っていたが、パソコンの温泉画像フォルダに鹿の湯を発見。日付は2015年8月とな…?
なんと二年前の夏に訪れていたことが判明。ん~そういえば、共同駐車場に車を停めて階段を下ったことがあったっけ?
ということで急遽お蔵入りの画像も公開。
戦前までは内湯のある宿がなく、湯治客はこの道を下って(復路は上り)鹿の湯まで通っていたという「お初新道」という名の小径。少し遠回りになるけど、情緒お供に散策するのも悪くない。
(2017.12 更新)
住所 | 栃木県那須郡那須町湯本181 | TEL | 0287-76-3098 |
URL | http://www.shikanoyu.jp/ | 営業時間 | 8:00~18:00 [平日400円 土日祝500円] |
駐車場 | 約50台 | 定休日 | 無休(施設メンテナンス日を除く) |
主な泉質 | 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂(温度別浴槽 男性6 女性5) | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |