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夕食は広間、朝食は食事処(ラウンジ越路)でいただく。料理は山菜や川魚など地元食材を盛り込んだ会席料理。温かい物は温かく、冷たい物は冷たいまま提供する心配りが嬉しい。最後はやはり南魚沼産コシヒカリ。棚田で穫れたひと味違う美味しいお米が味わえる。
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夕食は山の幸が中心。春に冷凍保存した山菜を始め、野菜・もち豚・鮎などが新潟や地元食材を使った郷土会席料理である。料理は始めから盛られず、温かい物は温かく、冷たい物は冷たくいただけるように順次運ばれてくる。ささやかではあるが団体旅館にない心配りが嬉しい。
料理と一緒に地酒「清津峡」を冷で一献。新潟産五百万石を苗場山の伏流水で仕込んだだ淡麗辛口。酒は好きだが実は下戸。一合で真っ赤になりながら料理を堪能した。
また新潟といえば南魚沼産コシヒカリだが、清津館で味わえるお米は普通のコシヒカリではない。近隣の棚田で山の湧き水を使って育まれた地域限定品。
平地産で感じる力強いボディある旨味とは違い、サイズはやや小振りで味はとても繊細。まるで絹のような優しい甘みが特徴的である。同じ南魚沼産コシヒカリでもこんなにも味が違うとは実に興味深い。
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朝食は温泉宿らしい和朝食。温かい物が順次運ばれ、一品一品が素朴ながら味がしっかりとしている。目立たたないところでも手抜きがない。美味しい朝ご飯をいただけるのは本当にうれしい。
中でも切り身の鮭が美味しい。普通の鮭とは違い身が固くなく、脂がのり普通の鮭の風味とは明らかに違っていた。他の料理に夢中で不確かな記憶であるが、給仕の人が「鮭児です」と言った気がする。もし鮭児であれば貴重な高級食材。まさかとは思うが…これは次回訪問までの宿題となりそう。
初体験の味もあった。それは山菜とニシンの食べ合わせ。山の物と海の物。まったく別の食材だけに、こんなに相性が良いとは知らなかった。聞けばこの地方の風習とのこと。北海道で獲れるニシンが新潟の食文化にあるとは。かつての北前船がその理由だろうか。
そして嬉しいサプライズも。なんと1月ということで地元の雑煮を味わえたのだ。田舎のない私にとって地方のお雑煮を食べる経験はあまりない。鮭のアラでダシを取り、澄んだ醤油ベースに大根が入り、ほんのり甘さを感じる一品であった。
ちなみに牛乳とオレンジジュースがフリードリンク。風呂上がりには牛乳だ! と意気込んで飲んでみたら…これがまた美味い。近隣の牧場産の牛乳だが、優しい甘さが際立ち、市販の牛乳とは風味が違う。そして最後は自慢のコシヒカリ。美味しくおかわりをしたことはいうまでもない。