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夕食は地元の旬食材を盛り込んだ創作会席膳をゆっくりと部屋で、朝食はコシヒカリをゆっくり炊きあげた八華の朝粥膳を広間でいただく。
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夕食は部屋出しでいただく創作懐石膳。すべての献立が座机に置かれるのではなく、出来立ての料理が「お客様いやし隊」と呼ばれるお客様係によって順次運ばれてくる。
料理は食前酒のザクロ酒から始まる。甘い芳香とトロリとした舌触り。セレモニー(食事)の幕はあがり、彩り豊かな先付(前菜)を肴に地酒をゆっくり味わう。
今回頼んだお酒は「雪男」淡麗辛口。このネーミングはまさに自分そのもの?(淡麗かどうかは意見が分けれるところだが…)
それはともかく、
「新潟もち豚のオレンジソースがけ」「ふきのとうの天麩羅」「さぬおとめのオランダ揚げ」や、「美雪鱒のお造り」など、熱いものは熱く、冷たいものは冷たいまま「いやし隊」のちゃんねー(死語だな)
…もといっ、お嬢様がかいがいしく給仕する姿に本当に癒される。
量は多すぎず少なすぎず、ちょうどいい塩梅。そして「魚沼産コシヒカリ」と「なめこの味噌汁」で最後は締める。会席(懐石ではない)という伝統の食事形式は本当に奥が深い。
ちなみに献立の中で驚いたのが「さぬおとめのオランダ揚げ」。きぬおとめ(帛乙女)とは新潟五泉市名産のブランド里芋で、ねっとりとした食感と強い甘さが特徴。煮崩れもなく、幻のさといもとして東京の料亭でも使われる逸品。
収穫時期は8月中旬から11月下旬までなので、もし見かけたらお土産におすすめ。
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朝食は広間でいただく八華の朝粥膳。朝粥膳とあるように主役はコシヒカリをじっくり炊き上げたお粥だが、重箱に包まれた八品の小皿も主役。上品で優しい味付けに、思わずほっとしてしまう。
トロトロになったお粥に摺りおろした胡麻をかけ、口に運ぶと、ほのかな米の甘みと香ばしい胡麻の風味がゆっくり鼻腔へ抜けていく。
なんとも優しい。優しすぎるぜ!
そして隠れた名バイプレイヤーがお椀にある煮物が新潟の郷土料理「のっぺ」。刻んだ里芋・レンコン・こんにゃく・きぬさや・人参・ごほう等を煮込んだもので、かの田中角栄も愛した家庭の味。大地の恵みを感じさせる一品といえる。
※ 八華の朝粥膳は4月~12月限定