枝垂れ桜で有名な弘前城は慶長16年(1611)津軽為信によって築かれた平城。江戸時代には弘前藩津軽氏四万七千石(後年に十万石格)の居城として、東北屈指の規模を誇った。
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築城当初は五層の天守がそびえていたとされるが、寛永四年(1627)落雷による火災で天守は焼失。津軽藩は天守再建を幕府に願い出るが、当時五層の天守造営は厳しく禁止していた。そのため御三階櫓と称する三層櫓(代用天守)の造営しか認めなかった。
天守焼失から約二百年後の文化七年(1810)。津軽氏は津軽海峡を頻繁に航行するロシア軍艦からの蝦夷地(北海道)警護のため、家格を引き上げられ十万石格となる。そして幕府から天守造営の許可を得ることに成功し、天守閣としては小規模であるが、本丸辰巳櫓を移築する形で現存の天守が建てられた。
明治維新後の戊辰戦争では直接戦闘がなかった。そのため維新時の原型を留める数少ない城郭である。ちなみに有名な枝垂れ桜は江戸時代にはなく、明治時代以降になって植えられたものである。その後、大正時代にも増殖され、今では桜の名所として全国的に有名になっている。
※現在、天守石垣の修理が進められ、完成予定は2025年頃。およそ10年の歳月がかかる予定となっている。
(2015.9 更新)
住所 | 青森県弘前市大字下白銀町1 | TEL | 0172-33-8739 [弘前市役所 公園緑地課] |
URL | http://www.city.hirosaki.aomori.jp/kanko/ shisetsu/park/index.html [弘前市役所] |
開館時間 | 300円 9:00~17:00 [4/1~11/23] ※7:00~21:00 [4/23~5/5] |
駐車場 | 近接の駐車場 [有料] | 定休日 | - |