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部屋タイプは和室のほかに、離れの十王堂がある。利用人数によって部屋の広さは異なるが、余分なものは何もない。あるのはランプとストーブ(寒い時期)のみである。
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部屋は秘湯の宿らしくシンプルな和室。天井には電灯やテレビもなく、もちろんコンセントもない。5月というのに部屋には石油ストーブが置いてある。
夕方になり暗くなり始める前、係の人がランプを手に持ち、ガラガラと音を響かせながら各部屋にランプを吊るしにくる。明朝まで明かりはこのランプだけ。吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」の歌詞ではないが、「テレビもねえ、ラジオもねえ」の世界そのもの。
ランプの灯りで小説を読もうと洒落てみたが、暗くて字が読めない。温泉に入る以外、何もできないから早く寝るしかない…という具合だ。時が過ぎるスピードがやけに長く感じるが、都会では感じることのない、目に見えない贅沢なのかもしれない。