温泉新選組 > 群馬の温泉 > 老神温泉 > 吟松亭あわしま
吟松亭あわしまは老神温泉の高台に佇む温泉宿。清潔感がある白基調の建物は、山々に囲まれた老神温泉の中でも一際目立つ。
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老神温泉は、ほぼ7年ぶりの再訪。川場スキー場・丸沼高原スキー場でスノーボードを楽しむために訪れた。平日ということもあり、駐車場の車は少なく、館内はとても静かさに包まれている。
館内施設は客室・浴場の他に、食事処・宴会場・コンベンションホール・ラウンジ・クラブ・売店・エステ・麻雀ルームがあり、設備は充実。館内には柔らかな明かりが灯り、和の情緒にあふれ、開放的なロビーラウンジからは老神を取り囲む山々を見渡すことができる。また竹久夢二ギャラリーにはいくつか作品も展示されている。
チェックインをすると、空き部屋があるということで、通常の部屋料金そのままに準特別室にグレードアップをしてくれた。これはかなり嬉しいサプライズ。予想していなかったこともあり、好感度は一気に高まる。
廊下を進み、部屋に案内されると、分かってはいたが部屋の立派さに驚く。料金は13,800円なのに14帖もの広さの準特別室。申し訳ないと思いつつも、顔はニヤリ。はやり平日に泊まるといいことがある!
スノーボードの疲れもあるが、疲れには温泉が一番。早速浴衣に着替え、ひとっ風呂と洒落込む。石油ストーブがついているが、廊下を歩くとさすがに少し寒い。まあ1月だからしょうがない。脱衣所は広めで少し寒いが、気合いを入れて裸一貫。そそくさと浴場へ入る。
風呂は大浴場と露天風呂があり、大浴場は少しぬるめ(39~40度ぐらいか)の源泉かけ流し。最近どうも熱い風呂があまり好きではないせいか、この温度はじつに気持ちがよい。
じっくりと温まり、露天風呂に移動すると、空気は凛とした冷たさだが、見渡せば山は一面の雪化粧。まるで山水画を見ているかのよう。これぞ冬の露天風呂の醍醐味。しばらくボーッとしているだけで疲れも癒されるというものだ。
夕食は部屋出し。最近は旅館の食事場所も多様化しているが、やはり部屋出しが一番嬉しい。食事の臭いが残るのを嫌う人もいるが、「上げ膳据え膳」一つの部屋で全てを完結するこのスタイルが一番贅沢に感じる。
味わう料理は地場食材をふんだんに使用した郷土会席料理。土地柄、海鮮物は少ないかもしれないが、名物山賊鍋をはじめ、川魚や蒟蒻、群馬の味が盛りたくさん。地酒の辛口純米酒「谷川岳」ともに堪能した。
夜も更け、眠くなるが、やはり温泉が恋しくなる。露天風呂に行き、湯船の中でしばしの休息。温泉の中で無駄に時間を過ごす。贅沢を感じるひと時である。
そして朝、まだ薄暗い内から風呂に行く。露天風呂にでると昨夜の風景から一変、雪が降り積もる銀世界に変わっている。寒いことは寒いが雪見露天はまた格別。眠気もふっ飛ぶというものだ。
朝食も同じく部屋出し。上州もち豚のしゃぶしゃぶをはじめ、焼き魚や高菜など白飯に合う献立が並んでいる。「居候三杯目にはそっと出し」という言葉があるが、遠慮する必要もなく、この日も朝から茶碗三杯かっ込んだ。
毎度感じる温泉宿の欠点…それは米を食べ過ぎてしまうこと。そんな学習効果も空しく、同じことを繰り返すのであった(苦笑)
宿を利用して感じることは、何よりもバランスの良さ。強烈な個性を放つ宿ではないが、部屋・料理・温泉はもとより、施設の雰囲気や接客などの受けるサービスの質が料金以上のクオリティ。気持ちよく支払いができる宿はあるようで、そうあるものではない。
(2015.9 更新)
住所 | 群馬県沼田市利根町老神603 | TEL | 0278-56-2311 |
URL | http://g-awashima.com/ | IN:OUT | 15:00 : 10:00 |
宿泊料金 | 12,600円~ [2名利用 1泊2食付] | 立寄入浴 | 13:00~18:00 [1,000円] |
客室数 | 和室 50 洋室 2 和洋室 2 | 食事場所 | 部屋出し・個室食事処・会食場 |
駐車場 | あり | 定休日 | - |
主な泉質 | 単純温泉 | 温泉利用 | 大浴場 : 源泉かけ流し 露天風呂 : かけ流し循環併用 |
浴場設備 | 大浴場・露天風呂・貸切風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒あり |