片倉館は上諏訪温泉にある日帰り温泉。片倉財閥によって昭和3年に竣工した日本最古の温泉保養施設である。建物の外観と内装は歴史とセンスを感じさせ、まさに芸術品ともいえる施設である。
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館内施設は浴場の他に、大広間、食堂と兼用する休憩スペースがある。建物は昭和初期に建築されたゴシックリバイバル調だが、オリジナリティーにあふれ、類似の建物はないほどのユニークさを誇る。館内にはステンドグラスもあり、教会のような独特の雰囲気が漂っている。
大浴場は「千人風呂」と呼ばれるだけあって空間が広く浴槽も大きい。大理石で造られた浴槽の深さはなんと110cmもある。ほとんど立ち湯状態であるが、底には玉砂利が敷き詰められ、普通の浴場とは別格の雰囲気と情緒がある。
しかし温泉は加水と加温がされて、循環濾過装置を使用しているために塩素添加がある。消毒の必要性のある大型の公共施設であり、浴槽が大きく多量の温泉水が必要のため仕方がないことだとは思うが、その結果として湯質としてはおすすめできる温泉施設でないのが残念で仕方ない。
衛生管理が第一であるが、日本初の温泉保養施設だけに、源泉かけ流しの温泉に入りたかったのが素直な感想。ただ施設情緒は他では真似できないものだけに、一度は入浴する価値がある施設といえる。
(2015.10 更新)
住所 | 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9 | TEL | 0266-52-0604 |
URL | http://www.katakurakan.or.jp/ | 営業時間 | 10:00~21:00 [650円] |
駐車場 | あり | 定休日 | 毎月第2・第4火曜日 |
主な泉質 | 単純温泉 | 温泉利用 | 循環濾過式 |
浴場設備 | 大浴場 | 塩素消毒 | 塩素消毒あり |