温泉新選組 > 長野の温泉 > 白馬八方温泉 > ガストホフ待夢里
ガストホフ待夢里は八方尾根スキー場のゴンドラまで徒歩5分のところにある老舗ペンション。料理は和食と洋食が日替わり。有機野菜をはじめ、松川村産有機米や天然酵母の自家製パンをいただける。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
スノーボードをやるようになって、今年こそ白馬!…と思っていたが、なかなか訪れることができないでいたが、ついに奮起。ようやく栂池・八方尾根を訪れることになった。
そこで宿を探すことにしたが、利用する宿には条件がある。たまに悪友と一緒の時もあるが、スノーボードは基本単独行。一匹狼、ローンウルフ…表現は格好がいいが、ようは「おひとりさま! 」
そうはいっても、週末に一泊一万円以内で、ひとり利用できるレベルの高い宿はそうあるものではない…でもあった! 残室1部屋で見つけた宿が「ガストホフ待夢里」だった。
ここで素朴な疑問。「ガストホフ」とは…?
気になってググったところ「ガストホフ」とはドイツ語でペンションのこと。つまりペンション待夢里となるわけだが、待夢里(たいむりぃ)というのも味わい深い当て字。夜露死苦(ヨロシク)と同じ昭和の香りがする(苦笑)
温泉がないのが残念だが、料理は和食と洋食の日替わりで、有機野菜に始まり有機米や自家製パンと素材にはこだわっている様子。むむっ、これは期待できそう!
そして当日の朝、三時過ぎに出発したものの…眠い、眠すぎる。コーヒーとブラックガムで眠気を飛ばし、一路白馬に進路を向ける。見慣れた関越から上信越に抜け、長野ICで一般道に下りて小一時間。ようやく白馬に到着。
この日の目的地は栂池。会社のグループで訪れて以来、じつに二十年ぶり。当時はみんなスキーだったが、今ではシニア・ジュニア以外ほとんどスノーボード。かくいうオイラもボーダーになっている。
栂の湯での昼休憩を挟み、16時過ぎまで滑ったが精も根も尽き果てヘトヘト。都合6時間、今年で45歳…さすがに体力の限界ですわ。
脱力感と格闘しながら八方エリアに車を走らせ、ガストホフ待夢里に向かうが、車載ナビではピンポイント情報が表示できない。行けばわかるさ! と、八方尾根のゴンドラ前を過ぎるが、なかなか宿が見つからない。
そうだ、Googleマップなら…と、車を停めスマホで検索するとピンポイント表示。さすがグーグル! どうやら右折ポイントを行き過ぎたようだ。
ようやく着いたガストホフ待夢里はなかなか立派な佇まい。地階(といっても実質一階)が駐車スペース・乾燥室・浴場、パブリック(ロビー・ダイニング)と客室部分が三階建てになっていて、思っていたより規模が大きい。
まずはチェックインから。エントランスからロビーに入ると、大きなグランドピアノ目についた。へぇ~ピアノがあるんだ…今ではまったく弾けないが、小学生のころピアノを習っていたのでちょっと懐かしい。
素早くチェックインを済ませ、早速、乾燥室にボードとブーツを運びこむ。鉄は熱いうちに…というが、疲れて今すぐにワックスがけする気にはならない。ちょっと休憩してからにしよう…う~む、できるか?
いつもなら「温泉!」といきたいところだが、どうも面倒くさい。昼に「栂の湯」に立ち寄ったこともあり、今晩はパスして宿の浴場に向かう。風呂は沸かし湯だが、湯船はゆったりとしたジャグジー付き。これでも十分疲れが取れる。ありがたや、ありがたや。
鉄は熱いうちに…というか、身体が火照っているうちにボードのワックスがけ。とても面倒だけど、これをしないと明日後悔する。ルーティーンだと思ってやらねばなんねぇ。
そしてディナー。メニューは和食と洋食の日替わりということだが、今晩はめでたく洋食。和食ものいいが、やはりペンションならば洋食をいただきたい。
コーンスープに始まり、サラダ、メインの牛ステーキ(これがミディアムレアでいい感じ)、キッシュと続き、松川村産有機米を野沢菜でいただく。野沢菜は和食だが、長野といえばこれは外せない。最後はりんごシャーベットとコーヒーでシメ。
いや~満腹満腹。若干味が濃いめだったけど、ちょっと昔(昭和40年~50年代)の洋食のようで、どことなく懐かしい。子供の頃、家族でよく利用した菅平のペンションで過ごしたセピア色の思い出がふと頭をよぎる。
そうそう、部屋のこと忘れていたが、ペンションだから洋室…じゃなくて畳敷きの和室。部屋数は16あるが、洋室は2部屋のみなのでほぼ和室になる。旅館と同じであるが、異なるところが布団の上げ下げがセルフだということ。
でもこれは民宿だと思えば問題なし。セルフのいいところは好きな時間に上げ下げできること。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。これでい~じゃあ~りませんか?(チャーリー浜かっ…しかも古い)
いつもなら温泉めぐりをするところなのだが、この日はどうもテンションが上がらない…というか疲れている。食後の眠気もあって、おもむろに布団を敷き、しばし仮眠。う~ん、トシには勝てないのか…?
そして朝、スキー宿らしく朝食は7:00と早い。献立はスパニッシュオムレツやソーセージが盛られたモーニングプレート。洋食なので、お米ではなく天然酵母を使った自家製パンも運ばれてきた。繰り返しになるけど、やはりペンションには洋食が合っている。
食後、階段を昇ったが、どうも下半身が重い。バッチリ睡眠したにもかかわらず、太ももが筋肉痛で回復度は60%というところ。これも加齢のせいか…こうなったら奥の手、昼に休憩を兼ねて温泉に入るしかない(苦笑)
一応チェックアウトしたが、車は夕方まで置いておいても大丈夫とのことなので、鍵を預けそのまま放置。ゲレンデまでの近道を教わり、けもの道のような道なき道を進むが、本当に雪がない。ホント、今年は異常だ。
小川を渡り、民家の軒先を抜け、ほんの五分たらずにゴンドラ乗り場に到着。近道を使わなくてもゲレンデには行けるが、登り坂がないので楽チン。最初は不安だったがこの道を教わって正解。女将さんに感謝しないとね。
二十数年ぶりの八方尾根。当時は電車とバス(タクシーだったかな?)で来たが、かなり混雑していたことだけは覚えている(それ以外は記憶なし!)が、この日もゴンドラ前はちょい混雑。まぁこれはしょうがない、人気があるのはいいことだ。
しかし残念なお知らせがある。
利用時、宿泊業は年齢的に大変だろうな…とは思っていたが、2015-2016シーズンをもって廃業。体力的問題もあり小さなカフェ併設のベーカリーをオープンするとサイトにあった。
なかなかわかり難いが、宿泊業というのは体力と気力を使う重労働。1970年代のスキーブームにオープンした施設の後継者問題というのが、これからもでてくるのだろうな…
(2016.6 更新)
住所 | 長野県北安曇郡白馬村大字北城4386-5 | TEL | 0261-72-4342 |
URL | http://www.gasthof-timely.com/ | IN:OUT | 15:00 : 10:00 |
宿泊料金 | 9,720円 ~12,960円(消費税別) | 立寄入浴 | |
客室数 | 和室14 洋室2 | 食事場所 | ダイニング |
駐車場 | あり | 送迎 | |
主な泉質 | 温泉なし | 温泉利用 | なし |
浴場設備 | 内風呂(沸かし湯) | 塩素消毒 |