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貝掛温泉の部屋タイプは秘湯の宿らしく和室のみだが、グレードによって本館・新館に分かれる。本館には二部屋限定の明治時代部屋があり、最も歴史と情緒を感じられる部屋があるが、人気が高く予約は取りにくい。
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今回利用した部屋は本館1階の「あじさい」。広さは7帖半、明治築の本館にある部屋のため、柱や襖縁などにはそれなりのキズもあるが、全体的にリフレッシュされ、かえっていい味を出している。リーズナブルな部屋ながら洗面台とトイレがあるのは嬉しい。液晶テレビがやや小さく感じたが、この宿ではほとんどテレビは見ないので、大勢に影響はない(苦笑)。
コタツはないが、暖房が効いているため寒さは感じない。防寒対策がしっかりしているのか、寝るときは暖房を切っても寒さは感じなかった。部屋の壁はあまり厚くはないようで、微かに隣室のテレビ音聞こえ、たまに部屋前の廊下を歩く人の足音もするが、古い日本建築だからそれはご愛敬。寝る頃にはとても静かである。
廊下を歩く人の足音と述べたが、実はこの部屋には隠れた特典がある。それは、この部屋が一番浴場に近い(すでにネタバレているが…)。部屋を出れば10秒で浴場に行けるのだ。浴衣を着なくても…それは無理か…温泉ソムリエとして、この上ない喜びである。
夕食後、部屋に戻ると布団が敷いてある。この何気ないサービスが日本の宿のいいところ。部屋が一変する光景はいつ体験してもいい。そして毎年恒例の売店で買った「コシヒカリソフトクリーム」を食べる。この小さな贅沢、大きな過ち…ほのかに感じる米の甘さ(白酒のような甘さ)が何ともいえない。
日本酒で始まり、米アイスで締める。最初から最後まで米づくしフルコースを味わった気分。米どころ新潟を満喫するこの感覚、「日本人しか分からない」幸せを噛みしめる。食後に食べる甘い物ほど美味い物はない。
ほとんど浴場にいるので、部屋のことをいうのは何だが、やはり和室がいちばん落ち着く。妙な刺激物がないのがいいのだろう。余計な煩悩(?)が沸き起こらず、ココロ安らかに過ごせる。四十路男にゃちょ~どいい。