温泉新選組 > 群馬の温泉 > 尾瀬鎌田宿温泉 > 梅田屋旅館 > 料理
食事は夕食は広間(会食場)、朝食は食事処でいただく。夕食は地元群馬の山の幸をふんだんに盛り込んだ郷土会席料理、朝食はほのぼのとして絶品の和朝食。じつに温泉宿らしい献立が嬉しい。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
夕食は群馬産の山の幸をふんだんに使用した郷土会席料理。見た目は地味目に見えるかもしれないが、一品一品を丹念に見ると、驚くほど食材が吟味されていることに気がつく。
前菜に使われるウドや揚げ物にある行者にんにく・ふきのとうは、代表的な春食材である山菜。揚げ物と漬物にあるみょうがは群馬の特産品。鍋料理の「つめっこ鍋」は、つめっこ(すいとん)と季節の野菜を煮込んだ片品地方の郷土料理である。
そして片品産白大豆と尾瀬の湧き水、天然のにがりで作られた尾瀬ドーフ特産のざる豆腐は逸品の逸品。余分な水分がなく、ズッシリと豆腐が詰まり、柔らかで滑らかな口あたりは普通の豆腐とは明らかに一線を画す。国産大豆もさることながら、やはり豆腐は水が命であると感ぜずにいられない。
また海鮮モノ(魚の刺身)がないことを物足りないと感じるかもしれないが、馬刺しやニジマスの燻製が山の宿らしさを演出。やはり山の宿には海鮮モノは似合わない。
いろんな料理があるが、みょうが好きということもあり、個人的にはみょうがの漬物がとても鮮烈な印象として残った。独特の風味が御飯との相性も抜群。もっと食べたいと感じた。ちなみに今回利用したプランは「訳ありプラン」だが、料理は少しも訳ありではなく、本当に美味い。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
食事のことではないが、夕食会場の中広間の襖を見ると、ユニークな文章の走り書きに気がつく。それもそのはず、書いた張本人は落語家の故立川談志。談志らしい毒舌・豪放であるが、どこか憎めない人間味のある文言が綴られている。この広間で談志師匠も、大いに酒を飲み騒いだのだと思うと、なにやら感慨深い。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
朝食はじつに温泉宿らしく和朝食。この日の献立は、鮭の切り身・がんもの煮物・モヤシと青菜のごま和え・温泉玉子・サラダ・辛子明太子・漬物・味噌汁・海苔・御飯。品目のバランスも良く、定番の鮭の切り身と温泉玉子が嬉しい。
でも朝食で何よりも嬉しかったのは、味噌汁が抜群に美味しかったこと。写真を撮ることも忘れ、この絶品の日本のスローフード(味噌汁)の味を染み入るように味わった。そして…この日も朝から茶碗三杯。その後のスノーボードに影響を及ぼしたことは言うまでもない(苦笑)