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(2014)
食事は朝夕ともに個室食事処「野草庵」、または食堂「山蕗」でいただく。夕食は地元の食材をふんだんに盛り込んだ山家料理、朝食はこころ温かな和朝食。まさに質実剛健、日本人の魂を揺さぶる献立といえる。
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夕食は郷土色豊かな山家料理(田舎会席料理)。部屋で寛いでいると、内線電話が鳴る。「食事のご用意ができました」と案内があり、食堂「山蕗」に向かうと、テーブルには焼き魚以外の準備が整っていた。
食材に関しては、山の幸が所狭しと並べられている。地元で採れた野菜・山菜・きのこ。ブランド牛の新潟牛に鴨肉。そして食事の途中に運ばれてきた岩魚。派手さはないかもしれないが、なんと質実剛健な献立だろうか。
今年もこの料理を味わえるのかと思うと、嬉しさが込み上げてくる。本当にリーズナブルな料金とは思えないほど、料理が充実している。品数は多く、食材のバランスもいい。見た目の豪華さではない中味の豪華さがとても心に響く。
まずは前菜のワラビにうるいをひとくち。昨年と同じ味にほっと一息。次にかきのもと(菊花)のクルミ和えを食べてみると、菊の花らしい優しい苦味とクルミの丸い渋さ。そしてブナハリタケのきんぴらはキノコの独特の食感に鷹の爪の辛さがよく合っている。
そしてお造りはこんにゃく・まいたけ・ニジマス。山の宿のお造りにマグロやらイカやら海ものを出してはいけない。出したら普通の宿になってしまう。ブレていない。頑固なまでの変わらぬ姿勢が嬉しい。
すると岩魚の炭火焼きが運ばれてくる。これぞ90分かけて炭火で焼き上げている逸品。振り塩が焦げ、見た目からもかなりの時間遠火で焼いていることがわかる。こんがりとした焼き上がりに皮はパリパリ。頭部まで煎餅のような香ばしさ。「一年ぶりのご無沙汰っ」もう一本食いたい~!とにかく美味い!
そしてメインの新潟牛の炭火焼きも運ばれてきた。肉全体が炭火で引き締まり、ブラックペッパーが振りかけられている。椎茸をみると、裏返した傘の上に醤油がかかっている。さすが網焼きの極意を知っている。
そう、網焼きの椎茸は一度裏返したらむやみに裏返してはいけない。旨味が逃げてしまう。旨味と醤油が合わさったダシ醤油が美味いのだ!
みると鴨鍋もイイ感じ。言わずもがな鴨とネギと相性は抜群。やはり赤く甘い雪下ニンジンとキノコのダシも加わり、味の方もやはり素晴らしい!
締めは魚沼産コシヒカリの上に新潟牛をのせ、まず一杯。そして香の物と味噌汁で二杯目をいただく。こころの中に湧き上がる幸福感。こりゃたまらんわ~!!
最初の一品から締めの一品までストーリーがあり、季節で採れる地元の物、まさに大地の恵みを余すととこなく感じられる。料理は目と鼻と舌、そしてこころで味わうもの。素材を活かす心遣いと温もりを感じられる料理の評価はすこぶる高い。
※下記献立は秘湯コースであるが、他に名湯コース(スタンダード/天麩羅と牛炭火焼きなし)と湯治向け一汁三菜コースがある。
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朝食は地元の食材をふんだんに盛り込んだ、ほのぼのとする和朝食。それにサラダ・ラジウム納豆・ヨーグルトなどは取り放題になっている。「こりゃたまらん!」とばかり、箸が進むに進む。
まずは濃厚な豆乳で胃を刺激。すると大豆の匂いが鼻から抜けていく。じつに美味い!そしてサラダを大盛り二杯平らげ、ほうれん草のおひたしと車麩とがんもどきをつまむ。あ~なんか懐かしい。
そしてアジの開きをいただくと、このアジがこれまた美味い。さらに卵は陶板で目玉焼き。いや~これぞ日本の朝食でござるよ。
主菜・副菜を食べた後は名物のラジウム納豆へ手を伸ばす。変わらぬ粒の大きさ。さすが国産の新潟県産大豆。ネギと辛子をからめて、魚沼産コシヒカリの上にパイルダーオン!
飛ば~せ鉄拳ロケットパンチ~♪ 今だ出すんだブレストファイヤ~♪(40代以上しか分からんよな…)とばかり、お米との相性も抜群。米じゃ~米をかっ込め~!最後のトリは自家製カスピ海ヨーグルト。苺ジャムをかけてヌルヌルといただいた。
そして食堂を後にして、ロビーでコーヒーブレイク。これからスノーボードだというのにこんなに食べて大丈夫? 我ながら心配してしまうほど、毎年やっていることは変わらない。