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浴場は大浴場と宿泊者専用の貸切露天風呂がある。ともに源泉100%かけ流しの温泉が堪能できる。貸切露天風呂は初回無料、二回以降も300円とサービス価格なのが嬉しい。
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大浴場は昭和の香りを残すレトロなタイル張り。豊富な湯量に思わず頬が緩む。温度はまさに適温。湯の感触は柔らかくまろやか。刺激が少なく肌に優しいアルカリ性硫黄泉の特徴が感じられる。
湯口からは大量の源泉がとめどなく注がれ、オーバーフローの湯が湯船の溝からあふれ出し、湯船には循環装置もない。これぞ源泉かけ流しの証。正真正銘ホンモノの温泉である。
温泉に含まれる硫黄が激しく金属を腐食させるためか、カランはどれも劣化している。それだけ硫黄の含有量も多く、且つ温泉のパワーを物語っているようだ。浴場内には硫化水素臭(ほとんど玉子臭)が立ちこめ、温泉好きには堪らない空間といえる。ボディーソープ・シャンプー・リンス・洗顔フォームは完備。利用者目線のサービスも感じられ好感度も高い。
薄暗い夜の入浴もまた格別。好きな時間に温泉に入れる幸せを噛みしめつつ、畳5帖ほどの湯船を1時間貸切状態。ジムの筋トレ筋肉痛とスノーボードの張り、そしてパソコン漬けの日々を完全忘却するほどの心の充電が、この1時間でみっちりできたと感じる。
あれほど満腹だったのが小腹が空くほどに胃の状態もいい。本当に温泉は偉大だ(苦笑)
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貸切露天風呂の予約は先着順なので、チェックイン時がおすすめ。時間になったらフロントで鍵を借りるシステムで、貸切時間は一回30分。初回は無料だが二回目以降は一回300円の追加料金がかかる。
でもたとえ通過料金がかかったとしても利用する価値は十分にある。それほど別世界の湯浴みを体験できる至極の露天風呂だといえる。この日は空いていたこともあり、二回予約を入れた。
大浴場で温まった後、雪化粧を纏った湯小屋へ向かう。脱衣所で裸になるが、凍えるほど寒い。そして石段を下ると…思わず唸るほどの贅沢な露天風呂に、濛々と湯けむりをあげるその先には一面の銀世界が広がっている。
湯船は2つ。冬季加温のある大きな湯船とそのままの源泉が注がれる小さな湯船がある。まずは熱い大きな湯船にするすると滑り込む。
しみるねぇ~。こんな表現しかできないが、これが素直な感想。露天風呂のすぐ横には清津川が流れ、対岸は一面の銀世界。自然を貸切るとはこのことをいうのかもしれない。身体が温まると非加熱の小さな湯船に入る。「おっぬるい」さすがに冬にこの温度はぬるく感じる。でも別の季節、例えば夏の季節はさぞ気持ちがいいことだろう。
次の日の朝、二回目の露天風呂。昨日の晴天とは違いこの日は雪。より濛々と湯けむりをあげている。対岸の山の頂上は雪雲で霞み、視界を遮るように深深と雪が降りしきる。
こんな時は山笠の出番。素っ裸に山笠をかぶった姿は思えば滑稽(だれも見りゃせんが…)だが、露天風呂では絵になる光景。至極の30分はあっという間に過ぎ去った。
自宅で30分風呂に入ると時間が長く感じるが、この露天風呂ではまさに一瞬の出来事。驚くほど時間の経過が速い。それにしても、こんな広い露天風呂を独り占めできるとは本当に素晴らしい。温泉好きには堪らない空間だろう。
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